百鬼夜行 その1

「暁斎百鬼画談」

河鍋暁斎作の付喪神たち。
元絵は土佐光信「百鬼夜行絵巻」であり、それを模倣した作品である。 
光信の作に比べ、線がはっきりと(エッヂが)出ている。 それもそのはず、これは多色刷りの版画である。
この絵はなんであろう。 平安時代の烏帽子と靴と毛槍か?

 

百鬼夜行 その2

「暁斎百鬼画談」

「器物百年経て、化して精霊を得てより、人の心を誑かす」
ユーモラスな彼らは付喪神。
たかが物、たかが畜生。 しかし、彼らはこんなにもエネルギッシュ。 人の寝静まった夜ともなれば彼ら付喪神の世界。 行列作ってねり歩く。
人は云う、”百鬼夜行”と。
アンデルセンのおもちゃの兵隊も彼らの仲間なのだろうか。


 

百鬼夜行 その3

「暁斎百鬼画談」

琵琶や琴が人型をとる。 お鍋や箒、はては鍋のふたまでがいる。
人型をとるが所詮は畜生。 爪と体毛は隠しきれない。
彼らには定説通り”三本指”が多いが、中には描き損じか”四本指” ”五本指”がいる。