大江山へゆこう

5:20
夜行列車に揺られること8時間10分。
JR福知山駅の朝は人がいない。
それもその筈、5:20では電車が走っていない。
KTR(北近畿タンゴ鉄道)始発まであと50分。 さてどうしたものか。 とりあえず、トイレに行っておこう。
6:09

6:40

KTR出発。 二両編成なのに乗り口が判らなかった。
念願の大江駅到着。 だが、誰も降りなかった。 ここってそんなにマイナーなの?
駅の人(町おこしの人?)が言った、
「大江山いくのか。 晴れてればご来光が迎えてくれるぞ。」
そとは小雨であった。
7:16
町営バスが到着。 普通のマイクロバスだったためちょっと判らなかった。 しかも乗客がいない(おいおい)。 
私一人だけ乗せて一路童子荘へ。
バスの中で運転手さん、親切に観光案内してくれた。 
「あのあたりが天岩戸があって・・・」
え? こんなところにあったの?
山登りの行く順まで教えてくれた。 
 
大江駅前の鬼瓦

鬼嶽稲荷神社

7:35




8時頃
童子荘前。 さあ、いよいよ山の中へ。 
霧雨の降りしきる中、大江山目指して登り始まる・・・

横道(けものみち?)に立て看板、
「クマでる キケン はいるな」
ここ熊でるのか!
キョロキョロしながらの霧の中、人にまったく出会わずちょっぴり不安。
 
神社前
  9:15




9:20
やっと鬼嶽稲荷神社に到着。 やはり人がいない。 こまかいこまかいお賽銭を入れて財布を軽くしたところで頂上をめざす。

が、途中気が変わり下山。
「雨だからぬかるんで」「他にも行く所あるから時間が惜しい」「頂上行ったからって雨霧の中何が見えるというのか」「クマが出る」
以上苦しい言い訳。

日本の鬼の交流博物館

10:30
あ〜疲れた。 初めにバスを降りた場所に。
目の前に巨大な鬼瓦が出現。 そして彼方には鬼退治のパーティ(小学校のねんど細工風)が迎えてくれる。 即ちここが、”日本の鬼の交流博物館”である。
入館料¥300払っていざ入場。 
人がいない・・・
ここって鬼研究のメッカ(聖地)ではなかったのか?
大鬼瓦
頼光

四天王
+1

  10:30
  〜
11:05
民俗学方面で研究するものにとってはよだれものの良い資料が展示されている。 だが、妖怪方面から興味を持たれる方にとってはちと物足りないだろう。
地方各地の鬼の面や鬼瓦などを一同に見られるのはここだけだろう。
帰り際にここで売られている小冊子・出版物をいくつか購入。 まんぞくまんぞく。
ひとつ不満は、人がいない事。 なぜ?
11:10


11:25

バスの運転手さんの言われた”アマノイワト”へ向けて出発。 雨がやんで晴れ間が見えてきた。

史跡”頼光の腰掛け岩”。 
どこへどう腰掛けるというのだ?
続けて”鬼の足跡”。 
岩に穴があいている、それだけ。
奈良の飛鳥のあたりのこんなのありましたな。 自転車借りて観て回った憶えがある。
鬼の足跡

天の岩戸

11:40



12:25

小休止&お昼。 足にまめが出来てしまった。 なんてひ弱なことだ。 それにしても、ここまで行き交う人がいないなんて、なんて田舎なんだ、ここは。

天岩戸の看板発見。 ほんとにあったんだ、高天原。
しかしなぜ大江町に? 
奈良とか九州のほうがそれらしいのに?
天岩戸
その1

天岩戸
その2


 





12:35

行ってみると、天岩戸らしい岩の塊が右手と左手2方向見える。 私のイメージでは左側なのだが、岩の戸と言うからには右側(上の写真)のほうがそれらしい。
人に聞こうにも人がいない。 足が痛いからとりあえず宿題。 
さて、次は元伊勢神宮へむけてGo!だ。

また小休止。 東京の知人にTEL。 おぉ!こんなところでも携帯の電波が通じるとは。 恐るべし、高天原?。
12:45
元伊勢内宮。 三重の今のところへ移るより54年前はここにあったという。 確かに伊勢神宮の社の造りや周囲の雰囲気が似てる。
♪君が代〜は♪のさざれ石がここにはある。 こけが生えている様子?が成長している、という事らしい。(ちがうかも)
お守りマニアとしては、ここでもお守りをGETせねばなるまい。
「この黄色いお守り、普通の(学業とかに限るものでない、の意)ですね?」
との私の問いに神主さん曰く、
「ん? 安・・・これアンザンだね」
おいおい、”安全”と書いてあるのじゃ!
内宮

一条戻り橋

13:10


13:20

14:19

15:49
見たいところはとりあえず観たので、京都へ戻ろう。
大江山口内宮駅。 しかし13:50まで電車はない。
福知山駅着。 14:40発京都行き特急があったので乗っていく。
気が変わって二条駅で下車。 一条まではすぐそこだったと思ったのだが・・・
道に迷ってしまった・・・
疲れていたからだろう・・・
一条戻り橋(のある広い通り)が一向に見えてこない。
16:20
仕方なくタクシーを捕まえる。
運転手さんの話によると、どうやら反対方向へ歩いていたらしい。
方向音痴になった事もなく、人間カーナビとさえ呼ばれたこの私が方向を間違えるとは。 恐るべし、”戻り橋”。
運転手さんに近くに文房具やさんがないか聞いてみた。 文具マニアとしては、東京にはない地方限定文具というものをひとつ手に入れたいと思っている。 聞くと東寺の方にあるらしい。 地図を描いてくれた。 
え? 電話番号まで分かるって? 
いや、そこまでは必要ないのだが・・・

戻り橋
  16:30
久方ぶりに観た一条戻り橋。 
どこもお変わりがなく・・・? なに? このマジック(商品名)で書かれた点は? 
”戻”←ここに点がある? 
誰だ? こんな悪戯したやつは?
3年前来た時はこんなのなかったぞ!
16:40

  〜

17:15
すぐ近くにある安倍晴明神社、に行くつもりだったがまたもや道に迷ってしまった。 それほど疲れているのか。 
5分で行けるところ40分もウロツイテイル。
だんだん夕暮れになってきている。 最後は地元の人に道聞いてやっとこさっとこたどり着く。 なんてことはない、探していた方向が違っていた。
これも鬼の仕業か? 恐るべし、晴明神社。
古い戻り橋の橋げた
17:20 安倍晴明神社。 日本最高の陰陽師を祭る神社。 以前ここで買った鬼門封じの御札は我が家のトイレに鎮座まします。
今回の旅の目的のひとつ、前の戻り橋の橋桁を見にきた。 7年程前はじめて戻り橋を訪れた時はこの橋桁だった。
或るホームページで紹介してあるのを知ったので、今回は是非と思っていた。 
小さければ持って帰りたい程だ。
すでに辺りは真っ暗。
17:40







18:50
バスで一時京都駅へ。 そこから本日のお宿・伏見のお稲荷さん近く(深草)まで行くが、ここでも電車の乗り換え間違いをしてしまった。 
余程疲れていたのだろう・・・

ホテルに到着。
 

おまけ (翌日)

翌朝
9:00
枕が変わると眠れない人間であるはずなのに、この日は朝までぐっすり眠ってしまった。 遅めのチェックアウトをすませ、伏見のお稲荷さんへぶらぶら歩いて行く。
ここへ来る時はいつも夕暮れ時で、夕日で真っ赤になった鳥居の集合体を見るのが好きだった。 朝のお稲荷さんは初めてである。
朝は朝でなかなかおつなもの。 
10:15
電車を乗り継ぎ、東寺(教王護国寺)へ。
空が高くなった。 あぁ、秋なんだなぁ。
写真でも撮っておくか。(家に帰ってJPEGで見てみると逆光で空模様がよく判んない)
展示室にて観光案内の坊さんが平安京の地図を見ながら説明、「一条と二条の間隔が他に比べ離れているだろう。 間に内裏があったからだよう。」 なるほど。
東寺
金堂
羅城門看板
11:00 羅城門跡。
かの有名な名所であるが、あるのは「むかしここにあったよ」の意の石碑がひとつあるのみ。 しかし、がっかりはしない。 7年も前に体験済み。
後から中年夫婦がガイドブック片手にやってきた。 さぞ残念なことであろうよ。 
ほっほっほっ。
羅城門石碑
11:10 前日、タクシーの運転手さんの言われた文房具やさんがこの近く。
残念ながらこの日はお休み。
しくしく・・・

 

 

平成11年10月17日の出来事