土蜘蛛 その1

「土蜘蛛草紙」

古代日本の原住民。 「古事記」「風土記」等によると、穴を掘って住処としていたらしい。
絵は「土蜘蛛草紙」、室町時代の作。
どう見ても”蜘蛛”でなくて”カマドーマ”である。
もしかすると、この時代までは”蟋蟀”を”蜘蛛”と混同していたのかもしれない。 これは大発見か。

土蜘蛛 その2

「頼光土蜘蛛を切る」

江戸後期の絵師・歌川国芳作。
このころになると、ちゃんと”蜘蛛”の容である。

上の絵ともども、「太平記・剣の巻」源頼光の土蜘蛛退治をモチーフにしたもの。 
頼光の時代になると、歴史書にはあまり土蜘蛛は登場しない。 この頃はもっぱら「鬼」が主流である。