竜燈鬼

「興福寺」

鎌倉時代、慶派・康弁の作の木製彫刻。
玉の眼・金属のゲジゲジ眉毛をもつ。
重い燈篭を頭に乗せたままで、たくましい筋骨でその首に巻いた竜を締め付け、踏ん張る姿はなんとも頼もしい。
天燈鬼と対で興福寺西金堂に安置されるが、人気者のため対でいることがほとんどない。 大英博物館まで出張したことがある。

天燈鬼

「興福寺」

鎌倉時代の作であるが、上の竜燈鬼とは明らかにつくりが違うため康弁の作ではない。
重さに耐えて、”阿形”をとる。 金剛力士像の”鬼バージョン”といったところだろうか。
こちらは片手に燈篭を捧げ持つ。
竜燈鬼と対で興福寺西金堂に安置される。