餓鬼 その1

「餓鬼草子」

前世の罪業により、餓鬼道に落ちた亡者たちを描いたもの。 作者不明であるが、平安時代末期の作品と思われる。
口は小さくなって飲食が出来ない。 そのため栄養失調で腹は膨れ上がり、常に餓えている。
餓鬼には様々な種類がある。
炎を吐く者、食べた物を吐く者、糞尿を喰う者、死肉を喰う者、何も喰えない者・・・

餓鬼 その2

「餓鬼草子」

餓鬼道の亡者たちは、鷲に目ん玉をくり抜かれ、膨れた腹を突かれ、その肉を喰わられる。
まん中の小山に生えるは、トゲトゲのある”山椒の木”らしい。
右の餓鬼の喰らっているのは、実は糞尿である。

餓鬼 その3

「餓鬼草子」

”獄卒鬼に舌を抜かれる”ではなく、食べたものを吐かせているもよう。
左の獄卒鬼の手にしたものは燭台。 もしかすると火のついたものをむりやり喰わせているのかも。
右のの獄卒鬼の持つ剣は実は燃えている。
この剣で餓鬼どもをいたぶるのだ。

”ガキ”

「アルバム ’71」

髯の鬼公子ご幼少のみぎり。
当時は髯など生やしておらず、”正義の味方”であった。 たしか「ジャイアント・ロボ」を名乗っていた。
この餓鬼は現世のいたるところに存在する。
ほしいものを買ってもらえず、泣き喚く。 ほら、あなたにもご記憶があろうに。